ポルシェ初の電気自動車「ミッションE」を2020年に日本国内で発売決定

ポルシェ ジャパン株式会社は、ポルシェが全世界で2025年までにモデルラインナップの50%を電動化することを目標に掲げるなか、ポルシェ初の電気自動車「ミッションE」を2020年より日本国内において発売することを、2018年5月28日に開催した「ポルシェ70周年記念 記者会見」の中で公表した。
「ミッションE」は、2015年のフランクフルト・モーターショーで初めて発表された、ポルシェ初の純電気駆動システムを搭載する電気自動車。


2015年からル・マンを3年連続で制した919ハイブリッドや、918スパイダーのテクノロジーを受け継いだ電気自動車のコンセプトモデルとして公開され、2018年のジュネーブ・モーターショーでは、CUVタイプの派生版であるミッションEクロスツーリスモも公開された。

「ミッションE」は、4ドア、4セパレートシート、440kW(600PS)のシステム出力により、静止状態から100km/hまで3.5秒未満での加速を実現。最大航続距離を、500km以上(NEDC準拠)を実現し、実用性を兼ね備えた電気自動車となっている。

1900年のパリ万博で発表された世界初の走行可能なフルハイブリッドカー、ローナーポルシェをはじめとして918スパイダー、カイエンS Eハイブリッド、パナメーラS Eハイブリッド、そしてル・マン3連覇を果たした919ハイブリッドなど、ポルシェはこれまでも積極的に電動化に取り組んできた。
現在ポルシェでは、パナメーラ 4モデルと、欧州ではすでに発売が開始されているカイエンの1モデルを含めると、すでに5モデルのEV車を市場に導入済み。これを2025年までに、全モデルラインナップのうち、50%をプラグイン ハイブリッドモデルとミッションEなどの電気自動車とすることを目標として掲げている。
これまでスポーツカーのマーケットをリードし続けてきたポルシェが、「ミッションE」の導入により、純電気駆動システムを搭載する電気スポーツカーの分野においても、その地位を不動のものにしようとしている。
「ミッションE」は、2020年早々にも日本国内のポルシェジャパン正規販売店において販売が開始される予定だ。