アンディ・ウォーホルも愛したマルチポケットブルゾン – renoma –

伝説のブランドをアーカイブからひもとく
独創的なデザインと斬新なスタイルで、多くのセレブたちを魅了してきたレノマ。かつてウォーホルも愛したマルチポケットブルゾンが、モダンな装いで再登場して注目されている。
1960~70年代、レノマが提示して見せた世界観は、保守的だったメンズファッション界に革新をもたらした。
その革新性は多くのアーティストの共感を呼び、モーリス・レノマがパリに開いたブティック「ホワイト・ハウス」に、伝説的な彩りを添えることになった。
当時レノマを愛用していたのは、セルジュ・ゲンズブール、ジョン・レノン、アンディ・ウォーホルなど。
いずれも従来の価値観に変革をもたらした男たちである。そのウォーホルが、中国旅行の直前に「ホワイト・ハウス」で入手したとされるのがマルチポケットブルゾンだ。
中国の地で撮影された写真には、デニムにブーツを履き、このブルゾンを羽織ったウォーホルの姿が写っている。
使い切れないほど取り付けられたポケットは、「機能から生まれる装飾性」というファッションの本質を突いたもの。
そうしたエッセンスを残しつつ、現代的にモディファイしたのが、今回登場した一着だ。全国のセレクトショップ6店舗のみ、数量限定での取り扱いになるという。
21世紀の変革者たちは、このタイムレスな一着を果たしてどう着るのだろうか。

ジャケットの上に羽織ってサマになるマルチポケットブルゾン。シェイプをやや細めにし、袖口をベロクロ仕様にするなど、現代的なアレンジを加えている。5万1840円
「現在こちらのブルゾンの製造は終了しております。」

かつてレノマが一斉を風靡した1980年代に、シンボルとしてバッグなどに付けられたモチーフをピンバッヂ化。着こなしのアクセントに最適。シルバー製。6480円

上と同じモチーフのピンバッヂだが、こちらは味のあるアンティーク調に仕上げた合金製。単体でも購入できるが、マルチポケットブルゾンにも付属する。3240円

フランスで昔から作られてきた天然ゴム製の手編みメッシュベルト。シルクのような光沢感と、使い勝手のよさが見事に同居。
希少な素材を使用した少量限定アイテムだ。ベージュ、ブラウン、ブラックの3色展開。すべて1万5120円
FASHION
Text_KUNIHIKO NONAKA.
Photographs_HISASHI WADANO. FASHION
2016年9月「HORLOGERIE」本誌より引用(転載)